タオルについて

タオルを選びましょう

毎日使うものだから、ふわふわで使い心地の良いタオルに出会いたいもの。一緒にタオルの種類や、良いタオルの選び方を学んで行きましょう。

タオル生地の種類を知りましょう

まず、一口にタオルと言っても、様々な種類があります。タオル生地にも色々ありますので、お好みの肌触りのタオルを見分けましょう。

パイル生地タオル
タオルといえば、まずはこれ、というくらいのタオルの基本生地です。なんといっても十分に水分を吸収してくれるのが特徴です。ループ上の織り方がタオル独特のふわふわした肌触りを感をつくりだします。水分を充分に吸収してくれる秘密は、その表面積の多さによる弾力性。パイルにも種類があり、両面とも同じパイルの並パイルと織る時にパイルに凸凹をつけるレリーフパイルがあります。
シャーリング生地タオル
パイル部分の表面を毛刈りしたのがシャーリングです。パイルタオルに比べるとちょっと吸収力が少ないのでバスローブやホームウェア、インテリア製品に多く使用されています。簡単に言うとパイルタオルの表面をカットしたものがシャーリング。細かな線画のプリントに向いています。また、ビロードの様な肌触りとつやが魅力で、女性の方は髪やアクセサリーにひっかからないので便利です。
裏ガーゼとパイル生地タオル
軽くて乾きやすく使うほどに肌になじむ生地です。パイルの風合いとガーゼの柔らかさの両方をもつ機能タオルです。
ワッフル織りタオル
糸抜けしにくく、乾きやすいのが特徴です。 フランス生まれのワッフル菓子に織り目が似ていることから付けられました。凸凹で立体感のある表面で、地が厚くザックリとした感触と柔らかさをあわせ持ち、吸水性に優れています。
無撚糸タオル
繊維の間に隙間が多いので、毛細管現象を助け、素早く水分を吸収するタオル生地です。無撚糸とは、普通の綿に比べ、ふんわりしていて、綿花そのもののやわらかさが伝わってくるような感触で、撚りのない糸です。
朱子織りタオル
主に繊細な柄をプリントするタオルに使われるタオル生地です。パッと見はガーゼ織のタオルと同じように見えますが、表面の決め細やかさが違います。生地目が詰まっているので、ガーゼ織に比べ生地風合いが少し固めとなります。
カールマイヤー織りタオル
パイル糸を基布にからませた編み物なので、引っ張っても抜けることが無く、ほつれません。ストレッチヘアタオルなどは、この織り方が使われています。パイル抜けの無いのが特徴のタオル製品です。
シェニール織りタオル
モール糸の柔らかくしっとりとした厚みの有る質感が特徴です。北ドイツとチェコの一部に伝わる伝統工芸で、数十もの工程を掛けて織られた織物。

このように、タオルには実に様々な種類があります。生地によって使用感などが異なりますので、お好みに合わせて選びましょう。

良いタオルの選び方

では「良いタオル」とはどんなタオルなのでしょうか?タオルはとてもデリケートなもので、温度や湿度、天候の違いによっても出来上がりに差が出てきます。ですから、良いタオルを作るには職人による卓越した温度管理や糸さばきが要求されますが、量産化により大量生産されているところでは、この工程管理に十分な配慮が行き届きません。そのため、タオル本来の吸収性やふわふわ差がない場合が多く、これを毎日の洗濯で柔軟剤を使って補っていくことになります。また、化学薬品類(苛性ソーダなど)をより多く使うことでタオルの生産スピードは上がりますが、これでは自然環境に負荷をかけるだけでなく、繊維を必要以上に傷つけることになるため、タオルが見た目以上に痩せて硬くなるのが早くなります。

見極めポイント

次に良いタオルの見分けポイントをお伝えします。正しく見分けながら選ぶことが必要です。

(1)やわらかさ

まずはふわふわの肌さわりが大切ですよね。タオルがふわふわ~♪だったり、なんだかゴワゴワする・・・実際にタオルを触った感触は柔軟剤が添加されているかいないかによって、大きく左右されます。柔軟剤のついていないタオルでも、タテ・パイル・ヨコ糸の太さ密度、生地のコシの有る無し、パイル糸の太さ細さ、撚りの強さ甘さなどで、硬いタオルと柔らかいタオルの差が出ます。

糸の撚りの強さ
一般的な綿糸使いのタオルの場合、タオルのパイル(ループ)部に、撚りの甘い糸が使われたタオルはふわふわの肌触りとなり、撚りの強い糸が使われたタオルはかたく、ゴワゴワに感じられます。
撚りの糸の密度
同じ太さの撚りの糸をパイル部に使用していても、タテ・パイル・ヨコ密度のあらいものは、生地のコシが弱くなり、ふわふわと柔らかく感じられます。逆に、タテ・パイル・ヨコ糸密度の細かいものは生地のコシが強くなるため、パイルを含めた生地全体がかたく(ゴワゴワ感)が強く感じられます。

(2)吸水性

タオルの目的からいうと、吸水性は当然重要です。簡単に見極める方法があります。スプーンで水をすくい、平らにひろげて置いたタオルの約1cm上から静かに垂らしてみましょう。きちんと精練漂白(晒し)され、糊抜き加工もされた綿100%のタオルであれば、水滴になる前に水がしっかりと吸い込まれていきます。

(3)柔軟剤にはご注意を

きちんと精練漂白(晒し)がされたタオルであっても、店頭でふわふわに見せるために、過度に柔軟仕上げ剤が添加されたタオルもあります。そんなタオルは吸水性が悪く、水を吸いこんでいきません。そのようなタオルも、柔軟剤を入れずに洗濯乾燥するたびに吸水性は上がりますが、それに相反し、柔軟剤で得られていたふわふわとした肌触りは失われてしまいます。

使用目的でタオルを選びましょう

タオルは、乾いた状態で使うドライユースと、濡らして使うウェットユースがあります。一般的にドライユースのタオルはボリュームがあるのが良いタオルとされていて、ウェットユースのタオルはもともと手ぬぐいの用途をタオルに流用しているため、薄手であることが良いタオルであるといわれています。よく、厚手のタオルは使いにくい、良くないという人もいますが、これは用途を誤っている場合にありがちな意見です。ドライユースのタオルをウェットユースのようにお風呂の中で使っては、もちろん泡立ちも悪く、絞りにくいことでしょう。下記にように、目的に合わせて使い分けましょう。

ドライユースタオルの使用目的

濡れた身体や顔、髪の毛などを拭くことを目的として作られたものです。従って、吸水性や吸水容量の大きいものが要求され、ウェットユースのものと比べて、より厚手のものになります。

  • バスタオル
  • フェイスタオル
  • ウォッシュタオル
  • スポーツタオル
  • タオルケット

ウェットユースタオルの使用目的

お湯などにつけて濡らして使うことを目的として作られたものです。代表例としては浴用タオルがあり、水を含んだ状態で使いやすい仕様とサイズを持ち、絞りやすく、乾きも早いという特徴があります。

  • 浴用タオル
  • おしぼりタオル

タオルの量り方

タオルは厚さや手触りではなく、重さの単位である「もんめ(匁)」で量ります。匁とは1ダースにおける重さのことです。1匁=3.75g120匁は約450gで、1枚あたりの重さ(乾燥時)は約37.5gとなります。200匁は約750gで、1枚あたりの重さは(乾燥時)は750gを12枚で割って約62.5gになります。また1,000匁となると、1,000匁=1貫(3.75kg)になります。

添加物を使わないタオルを選ぼう

良いタオルとは、最初の肌さわりと見た目ではなく、使うたびに差が現れてくるものです。化学の進歩により、安価な中国産タオルはゴワゴワで硬い、ということはなくなり、見た目には十分な吸収性と柔らかさがあります。しかし、これはタオル本来の吸水性や柔らかさではない場合が多いのです。タオルを指先でこすったとき、指先につるつるとした指触り感が残る場合がありませんか?これは、タオル本来の柔らかさではなく、綿の油分が残っていたり、何らかの仕上げ剤が塗られているためなのです。現在広く使われている柔軟剤のついたタオルであれば、水の吸いが悪いことにより、柔軟剤がついていることが確認できます。

ナノテクシリコン微粉末系の柔軟剤がついたタオルの特徴

一部で普及している、ナノテクシリコン微粉末系の柔軟剤がついたタオルは、何かついているという指先の感覚が得られても、吸水性がそこそこあるため、新品の状態でそれを確認する方法ありませんが、使っていくうちに下記のような特徴が出てきます。

  • 良く水を吸うが、乾きにくい
  • 数回洗ったら突然固くなる

タオルの毛羽落ちについて

最初のうちはほとんどのタオルで毛羽落ちが発生しますが、タオルは自然の綿製品ですから当然のことと言えます。使用上の注意を守らない洗濯方法や過度の柔軟剤の投与による毛羽落ちに関しては別として、使い込む程度にタオルの毛羽の発生は落ち着いてきます。(タオル製品によっては差が生じます)

タオルをふんわりさせる為には?

ふんわりのタオルはやっぱり気持が良いもの。上述の「良いタオルの選び方」で、柔軟剤のついていないタオルを選ぼうと記載しましたが、簡単にふんわりさせるといえば柔軟剤がまず頭に浮かびますよね。柔軟剤は、溶け残りの洗剤もコーティングしてふんわりさせてくれますが、柔軟剤を使わずにふんわりさせる下記の方法も試してみてはいかがでしょうか?

洗濯乾燥機を使う
ドラム式洗濯機でなくてもある程度の繊維のかたまりはあるので、乾燥機で強制的にタオルの繊維を起こしてあげるとふわふわになります。全てを乾燥機に任せるのはもちろんのこと、脱水後か干し上がり前の30分に乾燥機を使うとふんわり仕上がります。なお全自動にする場合や最後の乾燥に使う場合は、作用が強すぎて過剰収縮を招きますので、乾燥後すぐに洗濯物を取り出しましょう。また、洗濯絵表示に「タンブラー乾燥はお避け下さい」等の記載があるものには使えません。ご使用の洗濯機の使用上の注意をよく読んでくださいね。
仕上げにクエン酸(40Lに小さじ1杯程度)かお酢(同、大さじ1杯)を加える
使い方は柔軟剤と同じように最後のすすぎの時に。手洗いも同様に最後のすすぎ時に使います。洗剤のアルカリを酸で中和させ、繊維が固くなってゴワゴワするのをある程度防ぐことができるので、ふんわり仕上げに感じられます。ただし、入れ過ぎると洗濯槽が錆びる事もあるので気を付けてくださいね。
脱水後に、10回振り回してから形を整えて干す。
振りさばくと洗濯と脱水で寝てしまった繊維が勢いで立ち上がる分、固まりが消えてふんわりします。型崩れしやすい衣類はやり過ぎに注意。