はじめまして。MIRAIHE編集部の原田 夢加(はらだ ゆめか)です。
突然ですが、最近保育園でも幼稚園でもない、 “こども園” という施設が増えてきてるのをご存知でしょうか?
幼児教育と保育の両方を行う施設のことで、イメージとしては幼稚園と保育園が一緒になったようなところです。
近頃、共働き家庭が増え、待機児童の問題などが深刻になってきたこともあって、0歳児からの預かりや延長保育が可能な認定こども園のニーズが高まっているんです。
2015年に幼保連携型認定こども園が認可施設になったことで、ますます増えていくことが予想され、私たち保育学生のなかでも注目が高まっています。
これからの保育施設の中心になっていくかもしれない、認定こども園がどんなところなのか、みなさん知りたくないですか?
そこで!
やってきたのがこちら。幼保連携型認定こども園 天竜厚生会 子育てセンターとみがおかです。
今回は、現役保育学生である私、原田が、こちらで働く先輩にインタビューを行うことで、少しでも実際の現場の様子を伝えていきたいと思います!
一日の仕事の内容や、保育教諭になるためにどんな勉強をしたのかなど、ネットで検索するだけじゃわからないようなこと、しっかり聞いてきますよ~~
お仕事の様子などもたくさん撮らせていただいたので、写真ましましでご紹介しますね。
それでは、ゴー!
茉依さ~ん!お久しぶりです!
ユメが来ると思ってなかったから、びっくりした~
私もです~
先生モードの茉依さんが見れるなんてラッキー!
高校生の頃から進路の相談してくれたり、オープンキャンパスに来てくれたりしてたもんね。
なんか感慨深いなあ…
茉依さんの激推しもあって、ハマジョウに決めましたからね。
ハマジョウのこども保育科って1クラスの少人数制だから、先生との距離も近いし、授業の密度も高いんだよね。
それに幼稚園教諭と保育士の資格がどっちも取れるから、保育園と幼稚園以外にも、ここみたいな認定こども園で働くっていう選択肢も増えるしね。
最近増えてますもんね~認定こども園。
そういう時代のニーズに合った職場で働くためにも、両方の資格をしっかり押さえとくっていうのは大事ですよね!
うんうん。
そういうやる気満々なユメには、ハマジョウはぴったりだったでしょ?
わかってらっしゃる~!
実際、ピアノの練習環境とかもかなり充実してて、未経験からでもばっちり力がつけられるので助かってます!
ただ、最終学年でやる教育実習だけは、いまから緊張しまくりなんですよね~…
茉依さんは実習どうでしたか?
丸一日実習先の先生方と同じように働いて、くたくたで帰ってから日誌を書くのがね~…私、書き物が苦手だから、実習よりもそっちがしんどかったな(笑)
いまも当時の書き物みたいに、保育以外の仕事をしなきゃいけない場面はあるけど、まわりの先生たちと協力しながらうまく時間をつくって作業してるよ。
子どもを見るだけが保育の仕事じゃないですもんね!
うう…リアルな話聞いてたら不安になってきました……
これから教育実習も就活もあると思うともう…
確かに、卒業が近づけば近づくほど大変になるのはほんとだけど…
………
無言で真顔やめて。
私は最後の実習の時は、「これが終われば思いっきり遊べる~!」って思って気持ち上げてたよ。学生最後の春休みの計画立てるの、すっごい楽しかった。
ユメも先に海外旅行の計画とか立てて、モチベ上げてきな~!
ハッ…海外!いいですね!
一生懸命資格取って勉強したごほうびだからね!奮発しちゃえ~
働きはじめたら、どうしても長期休みはとりづらくなるし。
いまのうちに遊びな遊びな~!
冒頭からつらみ全開になっちゃったんで話戻しますけど…茉依さんは、学校で学んだことのなかでこれ楽しかったな~っていう想い出あります?
それこそ、学生最後にやった表現発表会かな。
これがクラスみんなでやる最後の発表だ~って思ったら泣けちゃった。
そういう想いの強さがあるからなのか、茉依さんたちの劇、すごいおもしろかったです!
あれってセリフとか歌とか、ぜんぶ自分たちで考えるんですよね?
そうだよ!
私たちの時は『11匹のねこ』っていう絵本をもとにして、ストーリーとか登場人物を少しずつアレンジしながら、台本をつくっていったんだ~
私たちのクラス、大きな動きとか表情とかがまだちょっと苦手で…
茉依さんたちは、みんなすごい上手でしたよね。
ぜひともアドバイスをください!
なりきる!恥を捨てる!
お、おお……
「私は女優!」って思うくらいの勢いで!
子どもへの伝え方っていう意味でも、表現発表会はかなりいい練習になるよ。がんばれ~!
わかりました!
「オラ~~!私が主役だ~~!!」ぐらいの気持ちでやります!
あ、あとあれ!スクーリングと修学旅行!
あれも楽しかったな。
私も行きました~!
提携してる近畿大学九州短期大学に講義を受けに行くんですよね。
場所が福岡だから、1日目はほぼ移動なんですけど…
2日勉強して、残りの2日で帰りながら観光するっていう。
九州~静岡までの旅程って、なかなかないよね(笑)
短大で勉強するのもなんか新鮮だったなあ。
修学旅行としてはレアかもしれないですね。
帰りに行ったユニバ、楽しかったな~!
うんうん。
「がんばればユニバだ!」って思えば、講義もやる気出たしね!
(茉依さん、けっこうにんじんに釣られて走るタイプ…?)
茉依さんはいまこども園の先生として働くなかで、これ勉強しといてよかったな~って思うことってあります?
実習とか以外だと、何気に情報系の授業がよかったかも!
パソコン関連の授業で習ったこととかは、いますごい役立ってるよ。
へえ~意外!
パソコンで何してるんですか?
活動報告の掲示をつくるの。
行事の写真をレイアウトしたり、背景をデザインしたりしなきゃいけないんだけど、ソフトを使いこなせるかどうかで、出来がかなり違ってくるんだよね~
親御さんにとっては、園でのお子さんの様子を知る大事なツールだから、しっかり仕上げたいじゃん?
なるほど~
そこがしっかりフォローできるのは、情報系の学科もあるハマジョウらしいというか、独自のメリットかもですね。
あとはやっぱり、実技系かなあ。手遊びとかはとくに、学生のうちにレパートリーを増やしておくといいよ!
手遊びかあ……
実習中、「やって~!」って言われた時にパッとできなくて、けっこうショックだったんですよね。
わかるよ~
私も最初のうちはそうだったから、自分のなかでいくつか鉄板ネタみたいなのを決めてた。
でもそうすると、子どもって飽きちゃいませんか?
ずーっと同じことばっかりしてたらそうかもね。
けど手遊びって、基本的に繰り返しやってるうちに子どもたちも動きやパターンを覚えて、楽しくなっていくでしょ?
確かに…!
だから「毎日違う手遊びしなきゃ!」ってならなくてもよくて。
レパートリーを増やすっていうのは、子どもの成長とか気持ちに合わせて、遊びを変えれるように、選択肢をたくさん持っておこうねっていうこと。
年齢や月齢によってできる遊びも違いますもんね。
そうそう!
私はいま0歳児の担当だけど、季節に関連した手遊びを取り入れたりしてるよ。
いまでも時々新しい手遊びを調べたり、ほかの先生の手遊びを真似したりして、ひきだしを増やすようにしてるんだ~
そうやってずっと自分をアップデートしてくのが大事なんですね。
そうだね。
ありきたりな言葉になっちゃうけど、成長の一番の近道は経験だから!
学生のうちに、吸収できることはどんどんもらっとこ~
茉依さんと直接お話するのは久しぶりだったんですけど、すっかりこども園の先生の顔になってらっしゃって、思わず私も「茉依先生!」って呼びそうになっちゃいました。
園の雰囲気もとってもアットホームで、お話を聞いてる最中にも、いたずら好きの子どもたちがドアからぴょこ、窓からぴょこ……かわいさで話が何度か中断するという、子どもと向き合う職場ならではのインタビューに。
後編では、こども園での仕事の内容や大変さについて、もう少し詳しくお聞きしたいと思います。
レポーター
MIRAIHE編集部
こども保育科 2年 原田 夢加(はらだ ゆめか)
得意な陸上競技は長距離。ディズニーのことは年に3回くらい行く程度には好きです。