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パソコンひとつで世界をつくる! 現役学生が語るCADのおもしろさ〈後編〉

こんにちは!CAD科(現:CADデザイン科)の大庭 未唯奈(おおば みいな)です。

CADデザイン科1年の袴田 信太郎(はかまた しんたろう)です!

同じく、CADデザイン科1年の村上 愛結花(むらかみ あゆか)です!

今回は、高校生のみなさんにCADデザインのおもしろさを知ってもらいたい!ということで、CAD大好きメンバーによる座談会をお送りしています。

前編では、CADに出会ったきっかけや、技法の話、作品発表などなど、CADデザイン科のリアルな学びについていろいろ話してきました。

後編は、2年生の授業内容気になる就職の話を、未唯奈先輩にどんどん聞いていきたいと思います!

2年生の授業とか、まさにこれからだから気になるな~!

先輩、よろしくお願いします!

スキルだけじゃない!デジタルモデラ―に必要なコミュニケーション力

2年生になると、グループでひとつのものをつくる授業があるんですよね。

イマイチ想像つかないんですけど、それってパーツごとに分担して作業するってことですか?

そうそう!

グループワークの課題は2回あって、私はリーダーとメンバー、どっちのポジションも経験したんだけど、最初の頃は上手くできなかったんだよね……

完璧人間の先輩が上手くいかないなんて…

意外過ぎる!

リーダー役はけっこう自信あったんだけど、いざやってみたらホウレンソウ(報告・連絡・相談)がぜんぜん上手くいかなくて。グループの足並みがバラバラになっちゃったんだよね。

メンバーの時はメンバーの時で、私、割と自分で何でもやりたくなっちゃうタイプだから、上手にサポートに回るにはどうしたらいいだろうってすっごい悩んだし…

ひとりでつくるよりぜんっぜん難しかった!!

未唯奈先輩がグループワークの時につくった犬型ロボット

つくるパーツが少なくなるから簡単、ってわけじゃないんですね…

ほら、ペットボトルとかでも、蓋と飲み口で径が合ってなかったら飲み物がこぼれちゃうでしょ?

どれだけ自分のパーツがきれいにつくれてたって、最終的にみんなで合わせてひとつにした時にバチッと噛み合わないと、商品としてダメなんだよね。

だから、グループでひとつのものをつくる時は、「ここはこうしたよ」「今日はここまで進んだよ」ってメンバー同士でコミュニケーションを取り合うことが一番大事!

確かに、社会に出てからのこと考えたら、チームで製品をつくっていくことの方が多そうだし、自分以外の人の動きも見れるようになるってけっこう大切なのかもしれませんね。

チャンスがあったら、2人もリーダーとメンバーどっちも経験してみたらといいと思うな!

ちなみにグループって、仲良い人と自由に組めたりするんですか?

メンバーは先生が決めるよ~

え~!

仲良い子と一緒にやった方がはかどりそうなのに…

なんで自由じゃダメなんだろ。

(じっ………)

……あれ、言って欲しいんじゃない?(コソコソ)

愛結花ちゃん、あれあれ。(コソコソ)

え?あ、え~っと…

「教えて!新間先生!」

スッ

はい、みなさんこんにちは。CADデザイン科の新間です。

なぜ、グループワークのグループ分けが自由じゃないか…それにはちゃんと意味があります。

このくだり、気に入ってるんですね…

技法のお話の時にも説明した通り、浜松未来総合専門学校では、社会のニーズに応えるデジタルモデラ―を育てるために、実践的な学びを重視しています。

グループワークは、社会に出てからの仕事のやり方を学ぶための大事なプロセス
デジタルモデラ―の仕事は、ひとりで行うものばかりではありません。いままでまったく話したことのなかった人や技術力の違う人とチームになって、二人三脚でひとつの製品をつくりあげていかなければならない時もあります。

ふむふむ……

そういった、リアルなものづくりの現場に対応する力を、学生のうちから養っておくためにも、お馴染みのメンバー以外と一緒に制作する経験は大切なんです。

実際、まわりとコミュニケーションをとりながら仕事ができるかどうかって、インターンシップとか面接でもかなりチェックされるところだと思うよ!

なるほど~!

スキルだけじゃなくて、そういう人間力みたいな部分も成長していかなきゃですね。

2年生の授業が楽しみです!

トヨタ就職決定のカギは、丁寧に課題制作に取り組む姿勢と自己PR力!

インターンシップと言えば、先輩はトヨタ自動車さんのインターンシップに参加して、そのまま就職が決まったんですよね!

本当にすごいな~!

私たちも去年トヨタさんのインターンシップに参加したんですけど、自動車メーカーならではの3D曲線を使ったモデリングとかが体験できて、すっごく楽しかったです!

先輩の時はどうでした?

私は「データのまとめ方がすごくきれいだね!」ってトヨタの社員さんに褒めてもらえたのが、すっごくうれしかったな~

実際、仕事でデータをつくったりするときって、あとから「ここは80㎜から100㎜に変更」ってことが起きたりするでしょ?

確かにありそう!

そういう時、データがきちんとつくられてないと、数字を1つ変更しただけでいろんなところにエラーが起きちゃうんだよね。

私は学校で、いろんな可能性を想定して、臨機応変に対応できるようにデータをつくるっていうことを教えてもらってたから、それが普通にできてたんだけど、プロの先輩に褒めてもらえてかなり自信がついたよ!

私もいまからきれいなデータづくり、サボらず徹底しとこう…!

僕、車が好きで、トヨタさんのデジタルモデラ―になるのが夢なんです。

トヨタさんへの就職が決まった先輩から、なにかアドバイスとかいただけませんか?

う~ん、そうだなあ…とにかく顔を覚えてもらうんだ!っていうのはめちゃめちゃ意識してたかな。

私は信太郎君とは反対で、車のこととかあんまりわからなくて…

えっ!そうだったんですか!

細かいことは話せないんだけど、インターンシップのなかで、自分で自由にデザインするって場面があったんだよね。

まわりの人たちがいろいろとデザインしてるなかで、私は車に詳しくないから、「やばいやばいどうしよう!」ってなっちゃって……

うわ~それは焦る!

で、とにかくデザイン性で勝負してみようって思って、

車の側面に波波の形状を付けたの。

ざ、斬新……

学校で磨いてきたデザインスキルを発揮するチャンス!って思ったんだよね。

そしたら結果的に、講評の時社員さんたちから「なにこれ!」って注目されて、 それがきっかけで自分を覚えてもらえるようになっていったんだよね。

それが夏のインターンシップの時だったんだけど、冬のインターンシップの時にもまた同じように波波のデザインを付けて…

まじですか!

2回同じことするのってけっこうなチャレンジですよね…

もちろんブラッシュアップはしたよ!

前はデザインとして取り入れてた波波を、今度はドアの足元に付けて、子どもが乗り降りしやすいようにステップとしての機能性を持たせたの。

そしたら、「あ、前の波波の子だ!」って感じで思い出してもらえたんだよね。

なるほど~

デザインをただのデザインで終わらせない、っていうのが肝ですね!

みんなで同じ課題に取り組むなかで、どうやって“自分”をアピールするかっていうのは大事ですよね。

信太郎君も愛結花ちゃんも、大手企業で通用するだけのスキルは学校でしっかり身に着けてるから、あとはそれを全力で出し切れば大丈夫!

自信を持って就職活動がんばってね!

はい、がんばります!

CADで夢に形を与える、デジタルモデラ―の仕事

デジタルモデラ―って最近よく聞くようにはなってきましたけど、まだまだマイナーな仕事ですよね。

でもこの学校に入ってからわかったんだけど、100均に売ってるものとか見ると、CADでモデリングできちゃいそうなものばっかりなんだよね。

いざそれに気付いちゃうと「これは自分でつくれるな…」「あれも…これも…」ってなっちゃって、なんか買い物はかどらなくなっちゃった(笑)

わかる!

僕も身の周りのものを“つくる側”の目で見るようになってから、人が触るものってだいたい角が取れてて、丸みがあるんだな~ってことに気付いた!

うんうん。

デジタルモデラ―の仕事って、あくまでデザイナーさんが考えたデザインをかたちにすることだから、信太郎君が言う通りマイナーな仕事かもしれないし、裏方と言えば裏方だよね。

でも、私たちがいないと製品が完成しないって思うと、欠かせない役割だと思うし、誇れる仕事だなって思わない?

確かに~~!

この先、モデリングの仕事にもAIとかがどんどん入ってくるって言われているけど、相手の想いを汲みとるっていうのは私たちにしかできないことだと思うんだよね。

相手の想い……

例えば、設計的にデザインが難しくて、修正をお願いしなきゃいけない時、AIだったらエラーが出て終わりだと思うけど、

私たちだったら「デザイナーさんはなんでこうしたかったのかな?」「どうやったらその想いを別のかたちで実現できるかな?」って考えて、こっちから新しく提案することもできるよね。

そっか…本当にその通りですね!

デザイナーさんとか商品の開発に携わっている人の夢を、僕たちがCADで叶えるんだ!って考えると、デジタルモデラ―ってすてきな仕事だなって思います。

なんとなく敷居が高いな~難しそうだな~って思ってた高校生のみんなが、今回の座談会を通じて少しでもCADを身近に感じてくれたらうれしいな!

実際、私もほぼ初心者でしたけど、半年ちょっとで銃をつくれるようになりましたからね!

形が無かったものを現実にできるデジタルモデラ―の仕事って、本当にかっこいいよね。

2021年からはいよいよ本格的に「浜松未来総合専門学校」がスタートして、いままで以上にパワーアップした学びを受けられるようになるから、

高校生のみんなもぜひオープンキャンパスに参加して、学校のリアルな雰囲気を体験してみて!

待ってるよ~!

オープンキャンパスに参加して、一足早くミライの学びを体験しよう!

詳しくは浜松未来総合専門学校のHPをチェック!

レポーター

MIRAIHE編集部

CADデザイン科 2年 大庭 未唯奈(おおば みいな)

幼稚園から高3まで書道に通っていたので、きれいな字やかっこいい字、可愛い字までなんでも書けます!

レポーター

MIRAIHE編集部

CADデザイン科 1年 袴田 信太郎(はかまた しんたろう)

冬の楽しみは自分の車で行くスノボ!車好きなので行き帰りにはドライブも楽しめて、一石二鳥な趣味です。

レポーター

MIRAIHE編集部

CADデザイン科 1年 村上 愛結花(むらかみ あゆか)

コロナ禍でDIYにハマりました!壁紙を張り替えたり、タイルを敷いたり、欲しかった昇降式の机を自作したりしてかなり沼ってます。

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