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デザインの職場に潜入したら、就活の悩みが晴れた件〈後編〉

どうも、MIRAIHE編集部の斉藤 圭音(さいとう かのん)です!

今回は、同じグラフィックデザイン科のOB・松島さんが働く制作会社、メーカーズマークさんにお邪魔しています。

前編では

物撮りの様子や……

雑誌制作の作業など

デザイナーのさまざまな仕事を見学させてもらいました!

ここからは、ハマデ時代に話を戻して

現在の松島さんの活躍につながるヒントを探ってみたいと思います!

3年間の集大成!個性が光るハマデの卒展

就活もそうだけど、3年生のメインイベントといえば卒制だよね。

斉藤さんは、こんなことやりたいな~っていうビジョンはありますか?

なんとなくおもしろそうだなっていうアイデアとかはちょこちょこありますけど、まだまだこれからですね~~

先輩は卒制なにつくったんですか?

おむすびフォントです。

おむすび……??

おむすびって、お米をぎゅっとしたあの?

そのおむすびです。

私、おむすびに対してはかなりのリスペクトがありまして。

まずあのシンプルな構成要素、そして具材のバリエーションが生みだす奥深さ…

しかも言葉の響きまで可愛いと来た。控えめに言って最高の食べ物ですよね。

なんか変なスイッチ入っちゃった……

もちろん、ただ好きだからっていうだけじゃありませんよ!

誰にとっても身近なおむすびという食べ物を、フォントと結び付けることで、普段書体にあまり馴染みのない人にも、フォントのおもしろさを知ってもらいたいと思ったんです。

ちゃんと「フォントに親しんでもらう」っていう目的を達成するためのツールとして、デザインされてるんですね。

そうなんです!

あとは、その年の展示のテーマが「点」だったので、小さな点の集合体としてのおむすびを表現するために、A~Zまでリアルな模型を作りました。

紙粘土をちぎっては貼り、ちぎっては貼り…それに着色して、撮影して、データを切り抜いてフォント化するっていう。

一番気に入ってるのは、このXですね。納豆のねばり感がいい感じに出せました。

これ、フォントと一緒に実物も展示したらかなり見ごたえありそうですね。

フッフッフ……わかってますねえ~

卒展では、ただ紙に印刷するだけじゃなくて、このアルファベットおむすびたちを、ピクニックっぽく人工芝の上にレイアウトして。

それぞれの文字を使ってデザインした缶バッチをノベルティとして配布しました。

見せ方とか商品展開のことまで考え込まれてたんですね。

確かにこの缶バッチが置いてあったら、つい手に取っちゃうな~

実際、仕事でロゴをデザインしたりすることもあるんですけど、この卒制の経験は結構活きてると思います。

バリエーションの出し方とか、文字としてのわかりやすさとデザインのバランスとか…

いまだったら、この頃よりもっと良いものにできますけどね!

負けてらんないな~!

3年間の集大成、気合入れて仕上げるぞ~!

授業もコンペもオーキャンも。実践重視の学び

ところで、斉藤さんがハマデを選んだ理由は何だったんですか?

興味を持ったきっかけは、ハマデが本格的な撮影技術を学べる環境だったってことですね。

校内にスタジオがあったりして。

実際に卒業してプロのカメラマンになった人もいますし。

でも写真ができる専門学校って、ほかにもありますよね?

ほかとの比較の話で言うと、オープンキャンパスとか行っても、学校の雰囲気がよくわかんないところって結構あったんですよね~

ただブースで話聞くだけで、自分がココに通うっていうイメージがぜんぜんわかないっていうか。

あーそれはちょっとわかるかも…

でも、ハマデは実際学生が使ってる教室でワークショップとかできて、ほんとに授業を受けてるみたいだったんですよね。そこの違いは大きかったなあ。

あとは3年かけてじっくり学べるっていうのも、良さでしたね。

写真の技術はもちろんなんですけど、その写真を最大限活かすためには、デザインの力も必要だと思ったんで。

「ここならどっちも学べるじゃん!」って。

確かに、グラフィックに関わる仕事をするんだったら、Photoshopとかillustratorの知識は必須になってくるもんね。

クリエイター能力認定試験ってもう受けました?

そのへんは1年生でバッチリやりました。

僕、illustratorの試験は満点だったんですよ~

すごい!

ってことは大会*とかも出ました?

*若年者ものづくり競技大会
20歳以下の若年者を対象に、技能の向上・就業促進を図り、併せて技能者の裾野の拡大を図るために実施される大会。

自分は行ってないんですけど、同学年からは今年も何人か出場してましたよ。

特別賞とか獲ってる人もいて、結構健闘したみたいです。

松島さんが参加した時の競技の様子

あれ、私も出たんですけど…

丸2日どっぷり制作漬けですっごい大変なんですよね……

けど、全国の学生と競い合える機会なんてなかなか無いので、かなりいい刺激になりました。

大会とかコンペみたいな腕試しの機会が多いのは、ハマデの強みかもしれないですね!

マルチな授業でハイブリットな人材を目指せ!

あとは、イラストとか写真、広告、webっていう幅広い領域のことが、総合的に学べるのもハマデのいいところですよね。

うんうん。

いろんなジャンルを横断して、やってみたいことにどんどん挑戦できるから、できることの幅はぐっと広がりますよね。

僕、ハマデに入るまでイラストとかぜんぜん描いたことなかったんですけど、イラストの授業を取ってから、

「これは写真よりもイラストの方がハマりそうだぞ?」

って、いままでとは違った発想ができるようになりました!

そうやって引き出しの種類を増やしていくのも、仕事をするようになった時に強みになるかもしれませんね。

実際、私もイラストも描けるデザイナーってことで、キャラクターデザインやイラスト作成の仕事をさせてもらうことありますよ。

おお~!じゃあ僕は、デザインもできるカメラマンかな?
ハイブリットな感じで確かにいいかも。

それ、アピールしていきます!

モヤモヤしてたこと、ちょっとは解消できましたか?

はい!

今日ここに来るまでは変に焦っちゃってましたけど、もう大丈夫だと思います。

先輩の今後の目標はなんですか?

メーカーズマークの仕事は、ただモノを制作するだけじゃなくて、お客様の目的に合わせて、企画提案をすること

なので、デザイナーにもプランニングの力コミュニケーションの力が必要になります。

入社3年目になったので、これからはそこをもっと強化して、さらにパワーアップしていきたいと思います!

応援してます!

最後に、高校生やハマデの後輩に向けてメッセージをお願いします。

ハマデはいろんなところに行ったり、やったりできる機会をたくさんつくってくれる学校です。

自分から先生に「こんなことしてみたいです!」って積極的にアタックしてみるだけでも、できることの幅はぐっと大きくなると思うので、やりたいと思ったことには貪欲になって、ぜひいろんな経験をしてみてください。

その頃はなんとも思ってなくても、いつかすっごく役に立つかもしれません。

デザインの仕事に興味があったら、いつでも遊びに来てくださいね~!

今日はありがとうございました!

この後も、好きだった授業の話やオープンキャンパスのお昼ご飯が美味しかった話など、ここでは書ききれないくらい、いろんなお話で盛り上がりました。

振り返ってみると、僕も松島さんも、“好き”な気持ちがモチベーションになっているんだなと改めて思いました。

自分が感じた「デザインが楽しい」という気持ちに正直に、就職を決めたと話してくれた先輩の姿は、とても印象的で、イキイキして見えた気がします!

僕も、いつか後輩にそんなふうに仕事の話ができるようになりたいので、まずは3年生になってからの1年間、卒展も就活も悔いのないように思いっきりがんばりたいと思います!

レポーター

MIRAIHE編集部

グラフィックデザイン科 2年 斉藤 圭音(さいとう かのん)

「バスケやってました」って言うと100%「わかる」って言われます。最近ハマってるのはHIP-HOP。おすすめのアーティストはクボタカイです。

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